今回もきっと大丈夫、は通用しない
西日本豪雨や大阪府北部地震、台風21号の被害は記憶に新しいと思います。
大阪に暮らしている私も地震と台風をまともに経験し、久しぶりに命の危険を感じた災害でした。
ところで「正常性バイアス」という言葉をご存知でしょうか?
「今まで何とかなってきたから今回も大丈夫」と、何か異常事態が起きた時に平静さを保とうとする
心の働きのことです。人間なら誰しも働くメカニズムです。
実際私も大阪府北部地震の際、その日たまたま有休を取っていて自宅にいたのですが
かなりの激しさの揺れを感じて慌てて玄関の扉を開けてしばらく余震に備えたあと
テレビで情報収集をし、大丈夫そうだなと思い込んでテレビゲームを始めてしまいました…。
その地震が起こった時私は確かに『死んでしまうかもしれない』と恐怖を覚えたのです。
これも「正常性バイアス」が働いた結果なのですが、どう考えてもそこから取るべき行動は
ゲーム機の電源を付けることではありませんでした。
東日本大震災で避難しなかった人が津波で家と一緒に流されたことを知っていました。
熊本地震の際、大きい最初の揺れの後に本震が起こったことを知っていました。
もっと素直に恐怖を受け止めて安全なところに避難したり、せめて避難をすぐ出来るように準備しておくべきでした。
「正常性バイアス」という言葉を知って私が無意味に気楽に構えていた理由を知ることが出来たので、
これからは災害に対しての備えと、起こった際の心構えを普段からしておきたいと思います。
信貴