今日は父の命日です。
今日、4月12日は父の命日です。平成3年4月12日、私が21歳の時でした。あれから、16年。早いものです。私の人生における、 父がいない期間がずいぶん長くなりました。
大正13年生まれの父にとって私はずいぶん歳をとってからの子供でした。小さいころ父と外出すると、知らない人が「ボク~、いいな~、 今日はおじいちゃんとお出かけやね」などと声をかけてきました。そんな時、「おじいちゃんやのうて、お父さんや」 と言ったり言わなかったりしたのでしょうけど、なんとなく父との外出を恥ずかしく感じたような記憶があります。
実質一代で、事業を大きくした経営者で、そんな父を子供ながらに見ていたことが、
私が今の仕事をすることになった遠因でもあるように思います。
よく働き、よく勉強した父ですが、学生の私にとっては、その立派さがよくわかりませんでした。しかし、税理士として仕事をしている今は、
その大きさがよくわかるとともに残念でなりません。
18歳の頃、私は7ヶ月入院したのですが、その頃、心配した父がよく面会に来てくれていました。が、 決してセンスがいいとは言えない服装で来て、心配顔で治療方針を確認していく父が、18歳の私には疎ましく感じられていました。ただでさえ、 受験を目前にしながら入院している自分の状況を受け入れられないでおりましたもので。。ある日、父にズバリと 「お父さんが見舞いに来るのは疎ましいか?」と聞かれ、その言葉を否定せず「ちょっと服装が・・・」と言ってしまった私。 悲しそうな父の表情を思い出します。
父には何も親孝行できませんでした。人生、後悔することが誰にもたくさんあるのでしょうけれど、 親に対しての思いをうまく伝えられなかったという後悔は、ことさら大きいように思います。あのとき、こうしておけばよかった、 こう言えばよかった、あんなこと言うんじゃなかった。。。。そんなことばかり思い出してしまいます。
お墓が事務所の近所にありますので、今日のお昼休みに墓参りに行ってきました。お墓の前で話す方が、自分にウソをつけないですね。 いい加減な報告はできないです。そう思うと、親って、この世からいなくなっても、子供にいろいろと教えてくれる存在なんだな~と思います。
さて、明日も一所懸命、仕事しよっと!