データ捏造と社員へのプレッシャー
人気番組の「あるある大事典」でデータの捏造があったそうですね。
毎週毎週、健康にいいことを視聴者にわかりやすい形で面白く紹介するのは大変だったことと思います。 製作者側の感覚としては、とにかく毎週番組を制作することが前提になっているので、「すみません、今週はネタ切れで」 ということは言えない状況ですよね。ましてや、同様の趣旨の番組がたくさんありますし、番組自体の視聴率はずっと好調であれば、 なおさらでしょうね。
次元が全然違いますが、弊所では、月に一度、お客様向けに「トクちゃん新聞」を発行し、 事務所スタッフに担当を持たせて原稿を書いてもらっていますが、あるコーナー担当者から新聞発行を始めてわずか数ヶ月(!)で 「ネタがそろそろ・・・」等という泣きが入り、驚かされました。「ほんならそのテーマにこだわらず、別のテーマでもOKやで」 と言いましたが、そこで私が「何を言うんねん。このテーマで今、好評を得てるんやから、もっとこのテーマに沿ったものを集めてこんかい!」 と言ってたら、うちの事務所でもデータ捏造が発生したかも?!
この記事を受けての発言としては不適切かも知れませんが、安易な方に流れていくのが自然なことですが、 アイディアをひねり出そうとする過程での成長もあるのではないかと思うところもあり、 ある程度そういうプレッシャーを社員に与えることも必要なのだろうと思います。もちろんデータ捏造は論外ですが。
2007年1月20日19時17分配信 毎日新聞
関西テレビ(大阪市北区)は20日、
今月7日にフジテレビ系で全国放送したテレビ番組「発掘!あるある大事典2」で、
事実とは異なる内容が含まれていたと発表した。「納豆を食べるとダイエットができる」との内容だったが、
研究者のコメントや被験者の検査データをねつ造していた。同テレビは社内に調査委員会を設け、
原因の究明を行うとともに過去の放送分についても検証を行い、番組を継続するかどうかを含めて検討する。また、
21日午後9時から放送予定だった同番組は、テーマは納豆ではないが放送を休止し、後ろの番組の「スタメン」
を1時間前倒しし、冒頭で一連の経緯を説明する。
同番組は関西テレビの社員2人と番組制作会社「日本テレワーク」の4人がプロデューサーを務め、
テレワーク社の取締役1人がコンプライアンス(法令順守)担当者になっていた。
実際の取材は孫請けを含む9チームの番組制作スタッフが行っていたが、どのチームが担当していたかについては「調査中」
として明らかにしなかった。
今回の問題は、「週刊朝日」の取材をきっかけに同テレビが調査を行い、明らかになった。 健康ブームを背景に健康をテーマにした番組は増える傾向にある。「納豆」 の回でも全国の小売店で一時納豆の売り切れが相次ぐなど、社会現象となった。そんな中で起こった今回の不祥事で、 改めて放送倫理のあり方が問われそうだ。【北林靖彦】 |