小児がん:専門病院建設目指しNPO設立
今日の毎日新聞の夕刊に刑されていた記事です。
近畿の小児がん患者の家族や専門医らが、国内初の小児がん専門病院建設に取り組むNPO法人「チャイルド・ケモ・ハウス」 (理事長=楠木重範・大阪大医学部付属病院医師)を設立した。抵抗力が落ちて、兄弟や友人との面会を禁止される患者や付き添いの家族、 激務が続く医療スタッフらのQOL(生活の質)向上を重視して、長期の化学療法に重点を置く。08年までに大阪府内に病院を建設し、 国内初のモデル的な医療体制を目指す。
NPOは、小児がんへの理解を広めようと「ケモセラピー(化学療法)」の「ケモ」から取った。近畿の医師、看護師、家族、 子供支援の専門家ら約40人が参加。建設資金10億円の募金や人材育成などに取り組み、医療法人の認可を得て運営に当たる。
白血病や悪性リンパ腫など小児がんは、全国で年間約2万3000人(1万人あたり約9人)が発症し、 その7~8割は治療によって治るという。しかし、長期入院が必要なため、子供や付き添う家族の負担が極めて大きい。 さらに終末期ケアの体制も十分ではない。
病院は、衛生面や居住性に配慮した約30床の病室と診察室、子供や家族の交流のためのプレールーム、スタッフの研修室などを整備。 化学療法で使うカテーテル挿入のための外科手術や、移植手術は阪大との連携を予定している。 専門医を4~8人集約することで医師の負担減も図る。
NPOは、病院建設に向けて、大阪府茨木市内の約1万3000平方メートルの土地を賃借するため交渉中。 病院建設の経験のある建築家が、無償で設計を始めた。楠木理事長は「患者家族の声に耳を傾け、医療面も配慮した理想の病院を作りたい」 と話している。
12日午後1時からは、同市立彩都西小で、シンポジウム「小児がんと夢の病院」を開き、病院建設への理解を求める。 募金の問い合わせは、事務局(070・6453・8000)へ。【花岡洋二】
毎日新聞 2006年11月11日 15時00分
いろいろとありまして、私の中で、小児ガンに対するセンサーが敏感になっておりまして、この記事に目がとまりました。 気持ちだけご協力しようと思います。
私は高校3年の1月から7ヶ月入院した経験があるのですが、18歳の高校生にとっても長期入院はしんどいです。治療はつらいですし、 精神的には不安でしょうがないですし。ましてや小児ガンのちっちゃな子供たちやその家族たちの不安・負担はものすごいものだと思います。 ただ、身近でそういう人たちを見聞きしないことには、そういう人たちがいてることすら知る機会がないのです。
腎移植手術が、倫理上いろいろと問題あるようで、連日とりあげられていますが、どうも報道の仕方が「変わり者のずさんな医者」 というものを作り上げようとしているようで違和感を感じます。一方で、今回の問題でそれだけ移植を望んでいる患者さんがいてる、 ということが世間に知らされる機会になったかと思うと、それはそれでよいのかと思います。
ドラマ化もされたので、ご存知の方も多いかも知れませんが、子供病院に長期入院している子供たちの詩集です。毎日、 家族が元気でいることに改めて感謝する気持ちになる本です。http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048837907