腹腔鏡検査とC型肝炎
ソフトバンクホークスの王監督が胃ガンの手術を受けましたが、 これが腹腔鏡手術という方法で行われたそうで、 その回復の早さに驚いています。
ずい分昔、手術ではありませんが、私も腹腔鏡を使った検査を受けたことがあります。19歳になる年でしたから、1988年の春でした。
へその横に穴をあけて、そこから空気を入れて、臓器の表面が見えるようにし、小型カメラを入れた上で、 横っ腹に小さなあなを空けてそこから針を差し込み肝細胞を引っ掛けて採取する、というものでした。当時、 高校三年の正月から謎の肝炎で入院中で、外泊して大学受験・卒業式、と必須の行事をこなした後だったと思います。その検査を受けて、 細胞自体をいろいろと検査して、今でいうC型肝炎(当時は非A非B型肝炎と言われていました)だとあたりをつけた上で、 インターフェロン治療の治験を受けました。
治験は、 治療方法を確立するための臨床実験でしたが、そういった協力の成果があったのか、大学3年のころ、治療方法が確立し、早々にその治療を受け、 幸いに「完治」という状態になっています。私には効果がありましたが、隣の病室のおばさんには効果が出ず、ちょっとした運命というか幸・ 不幸の差って、努力とかとは関係のないところで存在するんだと感じたものでした。
入院当時は、不治の病でしたから、自分の人生は終わった・・・なんて思ったものですが、今となってはそういう経験も、 人生の肥やしになってるだろうと思えるし、まぁ、よしとしようと思えるようになりました。
そう思うと、いまのように、やりたい仕事をして、好きなものを食べて飲んで、遊んで・・・改めてありがたいことだなぁと思います。 年末に第二子が生まれることですし、そこそこ、健康には注意せんとあきませんね。