税理士の探し方選び方-①

税理士の探し方選び方-①

<税理士にとっては大変な時代>


税理士を探す上で、まず、税理士を取り巻く環境の変化を掴んでみましょう。会計事務所の収益の大きな柱として、「申告代行業務」と「記帳代行業務」があります。このうち、「申告代行業務」は税理士の資格を有していないと出来ない業務で、税理士の独占業務となっています。一方「記帳代行業務」は税理士の資格を有しなくても出来る業務です。税理士制度が出来て50年ですが、近年になって、「記帳代行業務」を取り巻く環境に大きな変化が出てきました。

①記帳代行会社の存在
パソコンと会計ソフト、それと経理知識をもったパートさんがいれば、記帳代行業務をこなせるようになりました。申告書の作成も必要なので、最終的には提携する会計事務所が「ハンコを押す」ことになるようですが、それでも、会計事務所業界全体の収入はダウンします。また、提携する会計事務所以外の会計事務所にとっては、申告代行業務も受けるチャンスがなくなるということになります。

②自計化の流れ
パソコンと会計ソフトの低価格化は、自計化の流れを作りました。自計化とは、「自社で計算すること」つまり「自社で記帳すること」です。会計事務所や記帳代行会社に依頼せず、自社でパソコンに会計データを入力し、自社で毎月試算表を作ることが可能となりました。

これらにより、記帳代行を収益の柱としていた会計事務所は、大きな収益源を失うこととなりました。

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