開業物語 受験勉強
税理士になるには、4つの方法があります。<税理士試験情報(国税庁)>
①税理士試験(5科目)に合格。
②大学院で科目免除を受ける
③会計士・弁護士になって税理士試験の免除を受ける
④税務署に一定期間勤務して試験免除を受ける。<採用案内(国税庁)>
私はよく考えて税理士になろうと決意したわけではなかったので、情報も著しく不足していました。
②~④のルートなど知らず、また、そもそも税理士試験の存在も大学3回になって始めて知ったというような状態でした。
3回生の秋から勉強をはじめ、大学4回生となった平成4年から税理士試験を受け始めました。
当初2年で5科目合格するつもりでしたが、勉強を始めて2週間でその計画が無謀であることを思い知らされました。
大学在学中は勉強する時間に困ることはなかったのですが、就職してからは、平日の夜と土日に専門学校へ通いました。
電車での移動時間も大切な勉強時間で、理論サブノートのコピーを持って、ブツブツ言ってたかなり怪しい人物だったかと思います。
就職してからはやはり時間的に厳しくなり、5科目全部合格したのは、受験し始めてから6年目の平成9年でした。
合格者は発表日の官報に記載されるのですが、あの日は大阪肥後橋の官報販売所で官報を買い、すぐに広げて見たい衝動にかられながらもこれを我慢して、鼓動の高まりを感じつつ四つ橋線に乗り、イスに座るなり官報を広げて自分の名前をさがし、自分の名前を見つけて「よっしゃっ!」と小さくガッツポーズ。
JR北新地駅の公衆電話から妻に電話。合格の喜びを分かち合えることが出来て本当によかったです。